なかもとキッズクリニック

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五種混合ワクチンについて。

おはようございます、こんにちは。

 

神戸市垂水区舞多聞西5丁目、クリニックモール2階、なかもとキッズクリニック、院長、中本裕介です。

 

今回は、まだキューブ予約Webでは予約設定が間に合いませんでしたが(すみませんT_T)、4月3日から開始しました、五種混合ワクチン、に関して説明していきます。(申し訳ございませんが、5混ワクチンがWeb予約の対応なっていない間は、四種混合ワクチンでWeb予約してください。)

 

※※四種混合ワクチンで接種を開始したお子さんは、まだ五種混合ワクチンに途中からかえてよいというデータが充分でないので、(すみませんが、4月現在キューブWebのほうでもコメントしていますが、)四種混合ワクチンで引き続きの予約と接種となりますこと、ご理解ください。乳児期中心のワクチンです。

 

 

0歳2か月の児が接種できます(この4月から~)、五種混合ワクチンの五種類とは、、、

 

◎百日咳菌ーー百日間咳出ることもありますが、無呼吸発作を起こす(前々回ブログ参照)細菌、

◎インフルエンザ桿菌タイプB(インフルエンザウイルスではないです)ーー髄膜炎で有名な、細菌、

◎破傷風菌ーー土の中にいたり、咬まれたりすることで、体内に入り筋肉痙攣をおこす、細菌、

◎ジフテリア菌ーー激しい咳が出てきたり、偽膜という膜がのどにでき、窒息状態も起こす細菌、

◎ポリオウイルスーー日本での発症は近頃みられないが、手足の麻痺症状をひきおこすウイルス、

 

これでわかる様に、四種混合ワクチン、に、ヒブワクチン、が加わったのが、五種混合ワクチンです。つまり、2つ接種するのと同等の効果を期待できる以上に、(1歳になってからも、ヒブワクチン追加、四種混合ワクチン追加があることを考えると1歳もふくめた、)0歳のお子さんのワクチン本数が1つ減るので、同時接種する時の打つワクチンが減るのです。一度のワクチン本数が減るということは、お子さんはワクチン回数が減り、侵襲性はすくなくなりますね。

 

もちろん、このワクチンは、三種混合ワクチンの次に四種混合ワクチンの接種にかわった時のように、試験もクリアして、しっかりとしたワクチンにできあがっていると製薬会社さんにきいていますし証拠もあります。しかし、例えば、肺炎球菌ワクチンなどと同じ様に接種時にリーフレットもお渡しし、ロタワクチン(当院は5価ワクチンの、ロタテックワクチンです)の様に丁寧に説明させていただきます。

 

ここで、さらに大切なのは、上に記した、ワクチンで予防できる病原体にも、細菌がふくまれているということです。大切なことですが、ここ数年(以上ですが)、抗生物質、抗菌薬(抗生剤)、の適正使用ということが大切になっています。抗菌薬(抗生剤)を連続で何日も何週間も続けて使っていますと、いまの時代に「第2の脳」といわれている、腸、のバランスが壊れます。腸内環境のバランスがくずれるということは、腸内細菌叢の善玉菌が減り、免疫力や皮膚や日頃の生活(免疫力とは外的からのバリア機能なのでそういうことです)にも支障をきたしたり、という事もでてきます。抗菌薬の濫用で腸内細菌叢バランスがくずれてアレルギー体質になるお子さんも増えることも証明されています。もちろん脳内ホルモンなどと似ているものも腸に存在しており「第2の脳」とはいわれていますが、腸、自体も何週も抗生剤を内服していると抗生剤づけになってしまい、軟便傾向や便秘傾向も現れる可能性もでてきます。ここ数年、抗菌薬の濫用で、このようなことが起こると注目されているなら、インフルエンザ桿菌タイプB(ヒブ)などが上記でいう典型例ですが、では細菌に対してもワクチンで予防をしておこうという考えは強いわけですね。

一般診療では適切に抗生物質を使用することを引き続きこころがけます。

 

当院では五種混合ワクチンの接種は4月3日から始まります。

 

院長 中本 記載

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