なかもっちゃん
とりちゃんぶろぐ
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こんにちは。今日はまずいろいろな症状とこまめな水分摂取の関係をかきます。あとそれと少し関係してアスベリンと抗ヒスタミン剤という薬の話を少しします。
まず、水分摂取でノドをうるおす、これはマスクをつけている一番の利点と同じとわたしは考えています。話は少しよこにそれますが、マスクには他の方々(おとなも含め)に鼻水や咳こむことにより分泌物をなるべくとばさないという効果が挙げられ、逆もしかり、加えてほこりや黄砂やPM2.5などなどを吸い込みにくくするという防御機構になるということがあります。上で話したのは、それ以上にマスクはつけているとノドをうるおしウイルスなどが好む乾燥ノド環境にさせないという効果がある、これが大切であります。秋寒くなってきましたね。冬にむかいますね。加湿しておうちの環境湿度を保ったりしますよね。マスクをすることでの気道(口からの空気の通り道)にも似たような効果があります。水分を口からとること(こまめに水分経口摂取をすること)は口腔内や鼻の粘膜、そしてノドをうるおし同様の作用や環境を作り出しているのです。そして、皮脂欠乏(かさかさがさがさはだ)や乳幼児湿疹や皮膚の赤み、などの皮膚の環境も水分摂取により肌の良い環境をつくります。そして、水分をとることでねばねば鼻水や鼻づまりやしつこく咳こんでからむ痰に直接的に多かれ少なかれ水分をいれてねばつきを少なくし例えば鼻水や痰を多少なりともさらさらにする活躍が期待されます。このことについても下に少し話をします。
赤ちゃんや特に乳幼児前半期の話です。わたしのクリニックでは診察でみての判断にもよりますが、アスベリン(咳止め)や抗ヒスタミン剤を年齢の小さいこどもには出さないことが多いです(もちろん下記のように診察の所見をみて出すこともあります(※))。アスベリンは非麻薬性の鎮咳剤という薬にふりわけられ、抗ヒスタミン剤はマスト細胞とよばれる細胞から代表して出てくるヒスタミンをブロックします。どちらも使い方によっては良いお薬なのですが、今日は分泌物(痰や鼻水)のねばつきにも注目したいと思います。小さい子どもや赤ちゃんは咳と同時に痰がからむ、や鼻の症状、があったら鼻水など分泌物がねばついていることが多いです(特に痰や数日以上たった鼻水)。さらに数日たつと鼻づまりが強くなります。時には副鼻腔炎(慢性の副鼻腔炎は蓄膿とも呼ばれます)や中耳炎などを併発させたりすることもあります。咳自体は脳から指令がでる異物を外に出そうとする体の反応です。しめっぽい咳や鼻症状も一緒にある咳は鼻水や痰を出ていかせるためのいわゆる生体防御の咳です。アスベリンで小さい子どもの咳を止めてしまうと空気の通り道に分泌物や咳が貯留してしまいます。(補足ですが喀痰の排出力が弱っている高齢者の痰がらみ咳には咳止めは使わないほうが良いとされています。)子どもちゃんも胸郭やそのまわりの筋肉もまだ発達しきってない(大きいお兄ちゃんお姉ちゃんレベルになってない)こともあり排出力はもともと強いとは言えません。抗ヒスタミン剤は鼻水などの症状によく使われる薬ですが鼻づまり症状を強くさせてしまうことも多いという研究結果もあります。なのでアスベリンや抗ヒスタミン剤はそういう点に気を付けながら使用を判断するようにしています。かわってムコダイン(一般名カルボシステイン)などは小児科でも耳鼻科様など他科でも、よくつかわれる、ノド症状にも排痰にも鼻症状にも咳症状にも最もよく使われるお薬です。(※インフルエンザのように、対症療法のみの治療以外に、抗インフルエンザ薬というのが根本的にあって、そのうえで咳鼻症状の薬も出すなどは診察所見をみてアスベリンを処方する事もあります。)
ムコダイン(カルボシステイン)の話をして脱線もしましたが、鼻咽頭炎(鼻とのどに炎症があるもの)や風邪にも、皮膚の病気にも、のどの潤った環境を作るということにも、こまめに飲み物を飲むことは分泌物をさらさらにしたり、肌の保湿効果などをうんだりと、良い結果となることが多いです。
投稿者中本裕介